火事

2003年9月14日
うちの隣りの隣りの家が、火事になった。

ちょうど19:00ころ、ごはんにするよ〜の声で階下に下り、
テレビでは世界柔道が映っていて、
さっ、食べるかーと座ると、ボン、ボンと数回音がして、ざわついている気配が。
誰か花火でもしてるのか、車でもぶつけたのか、なんて言っていたら、
網戸にしていた窓から、焦げ臭いにおいが・・・。
つい先日、少し離れた所であった火事のときとおんなじにおい。
まずいかも、と思って外に出ると、すぐそこで、二階から既にかなり強い勢いの火が上がっていた。

○○さんちが燃えてるよ!!と家に戻り119番。
すでに連絡が入っています、と言われ、なんやかんや聞かれる。
私が電話している間に、両親は部屋にドルピュゥをしまって外へ。
この辺り、記憶があまりないんだけど、再び外へ出ると、
その家の横の、駐車場にしている空き地からは、車が全部移動され、
うちの車も停めていたのだけど、その素早さに驚く。

母に言われ、家に飛び込みそうになっている、
ケガをしている火元の家のおばさんをみんなで押さえ、
消防車が来るのを待つ。
その時間の長いことといったら。
そして、目の前で感じる炎の熱さ。
もっと強く実感したのが、放水された水が流れる中を、サンダルで出たら、
その水が、あったかいお湯になっていたこと。
炎に当たって、流れてきた水。

自分の家だったら、パニックになる。きっと。

近所の人たちが、ホースで水をかけ、
やっと来た消防隊の人たちが消火を始めると、消えるどころか、
火の勢いはますます強くなり、これはうちもまずいかも、
と思って戻ると、父がうちにも水をかけていた。
私もバケツでお風呂の残り湯を庭にぶちまけた。
心配した犬たちは、ドルピュゥは、ピュゥの実家のおばさんが迎えに来てくれ、
ポチは近所の人が預かってくれているという。

私は考えもしなかったんだけど、火が強くなったころ、
雨戸全部閉めなさいっ!と言われ、慌てて閉めた。
いざというとき、何かを持ち出すなんてことできるんだろうか。

自分ではしっかりしているつもりでいたけど、
放水が始まって少し時間が経ったころ、胃がぎゅうっと痛くなり、
お腹も壊れてしまった・・・。
結局、晩ご飯食べてないけれど、そんな気にもなれず。
通報したということで、消防隊の人と警察の人に事情を聞かれる。
話をすることで、状況を整理していったと言う感じだ。

おばさんは、どこでやったのか覚えていないが、手首をすっぱり切って、
病院へ行った。
けがはそれだけで、
風向きが空き地側だったため、反対の家の壁と部屋が少し焼け、
被害が少なかったのは、奇跡的だったのではないかと思う。

犬たちもうちに戻ってきた。いつもと違う状況に、落ち着かなかったらしい。
こんな時になんだけど、久しぶりに会って話をした人が結構いた。

すすだらけになって、うちには燃えたかけらが飛んできただけで済んだけど、
呆然として、ショックは大きい。
消防車は明け方までいて、エンジンの音を聞きながら、むりやり寝た。


コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索